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専門知識
2026-01-16

PV-CCとPV-CQの違い点は?

PV-CCケーブルとPV-CQケーブルは、いずれも定格電圧1500V・定格温度90℃という電気特性を共有し、対候性に優れハロゲンフリー設計(塩素ガス非発生)という環境適合性を備えている。しかし、両者の根本的な差異はシース(外被)素材にあり、これが以下のように運用性能を方向づける。  

 

1. シース素材の化学的性質  

 PV-CC:  

 シースに架橋ポリエチレン(XLPE)を採用する。分子鎖が柔軟なため、ケーブルに高い曲げ柔軟性と衝撃吸収性を付与し、加えて、素材の透明度が高いため内部導体の視認性に優れ、施工時の損傷チェックが容易である。耐薬品性・耐熱性も基準を満たしますが、機械的強度では後述のCQに一歩譲る。  

 

 PV-CQ:  

 シースに架橋ポリオレフィン(XLPO)を採用する。ポリエチレンより分子密度が高く架橋度が強いため、引張強度・耐摩耗性が顕著に向上する。特に太陽光パネル周辺でケーブルが架台や地面と接触する環境では、摩擦による外被劣化を抑制する。さらに耐熱性(長期熱安定性)と耐薬品性(酸・アルカリ耐性) がXLPEを上回り、過酷環境下での耐久性を追求する用途に最適である。  

 

2. 実運用における性能差の具体例  

 

性能項目
PV-CC(XLPEシース)PV-CQ(XLPOシース)
機械的強度△ 柔軟性重視(衝撃吸収◎)◎ 高強度(耐摩耗性・引張強度◎)
耐熱性○ 90℃連続使用可能◎ 高温環境下での変形耐性↑
耐薬品性○ 標準レベル◎ 化学薬品曝露環境に優位 
視認性◎ 透明度高(内部確認容易)△ 半透明~不透明
適正環境屋根上施工(柔軟性要求)地面設置(耐久性要求)


例示:  

l 住宅屋根上の複雑な配線経路では、PV-CCの柔軟性が小半径屈曲を可能にし施工性向上に寄与  

l メガソーラー用地や沿岸部(塩害・薬品影響)では、PV-CQの高耐久性が経年劣化リスクを低減  

 

3. 選択指針:特性と適用環境の最適化

両ケーブルの選定は「設置環境のストレス要因」によって決定される:  

l PV-CCが適するケース:  

 冬季の低温環境(-40℃対応)、狭小スペースでの屈曲施工、内部導体の可視監査が必要な保守設計。柔軟性を活かし、振動が発生する可動部への適用も有効である。  

 

l PV-CQが適するケース:  

 砂塵・塩分・化学物質に曝される過酷環境、ケーブルが地中やコンクリートに接触するルート、鳥獣(齧歯類)の噛傷リスクがある地域。XLPOシースの高強度が物理的ダメージから系統を防御する。